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ミロンガでのマナーとエチケット         

マナーやエチケットと言っても、特別難しいことではありません。ミロンガで踊っている方は、

常識的に皆さん身についていらっしゃると思いますが、更にミロンガが楽しい雰囲気になるように取り上げてみました。

「エチケット」と「マナー」の違いを「エグゼクティブ・マナーズ」の著者レティシア・ボールドリッジ女史は次のように解説しています。
エチケットは他人への思いやりに基づく行動の規範であり、

よいマナーとは、この規範に則って生活しようとする人々の温かい心、善意の表れである。
つまりエチケットは社交場の型、人づきあいをなめらかにするための常識的なルール・技術であり、

一方、マナーは社交場の心、相手に対して自分がとるべき態度や配慮であると理解すればよいでしょう。

服装について
ちょっとお洒落・・そして何より清潔な服装
Tシャツやジーパンで踊っている方を見かけますが、ミロンガでの服装は、練習の時に着るものと当然違うと思います。
また、女性の方のドレスで、裾が長くて踏みそうなものや、背中が大きく開いているものは避けたほうが良いでしょう。

踊る時には、男性の右手が女性の背中に回るため、あまり肌が露出していると、掌が直接触れて汗をかいて困ることがあります。
男女を問わず、オシャレはパーティーを楽しむ重要な要素であり、それがパーティーを華やかに演出し優雅な一時を作ります。

一人一人がその舞台を華やかに彩る主役なのです。その場を配慮した素敵なオシャレで印象を残しましょう。

服装でもう一つ大切なことは、清潔であることです。
特に男性のYシャツの襟が汚れていたり、背広の肩にフケが落ちているなどは最悪です。

ダンスシューズも手入れをして清潔にしておきましょう。くれぐれも破けていたりカビが生えている靴では踊らないで下さい。

匂いについて
匂いにも注意しましょう。
頭の汗臭い匂い、腋の下の匂い、口臭等様々ありますが、自分で判らない匂いも多々あります。

自分が嫌な匂いを発していないか、家族や親しい友人に時々確かめましょう。
また、香水のつけ過にも注意しましょう。いい香りでも、つけ過ぎると周りの人に迷惑になることがあります。
コンタクトして3分踊れば、香りは移ります。
妻帯者が、移り香を残したまま帰宅して夫婦喧嘩になったとか……。

踊り方
ミロンガで踊る時は、全員がフロアを左方向に進んで行きます。
また、前で踊っている人を追い越したり、一箇所に長く留まったりして踊りの流れを妨げないようにしましょう。

そのために男性は、状況に応じて使用するステップを選択し、それをリードで女性に伝えなければなりせん。
アルゼンチンタンゴのステップには、移動するものと、その場所で踊るものがあります。

それぞれを使い分けて全体の流れに乗って移動していきましょう。
流れにうまく乗るコツは、部屋のコーナーまで踊り進んでから、次のコーナーの方へ向きを変えることです。

例えば、後ろを踊っていた人が、コーナーに行く前に次のコーナーに向きを変えてしまうと、

前を踊っていた人を追い越してしまい、踊りの流れを乱すことになります。
また、前の人に衝突しそうになった時には、緊急非難場所としてフロアの中央に踊っていきますが、
何時までもそこで踊らずに、出来るだけ早く元の流れに戻ってください。

全員がこのことを守れば、狭いフロアで混み合っていても、楽しく踊ることができます。
混んでいる時には、男性が後退するステップは使わないようにしましょう。進行方向が見えなくて危険です。

女性が気をつけても良いのですが、本来の役割分担に従って踊ることをお薦めします。
もし誤って他の組と接触したときには、必ず挨拶をする習慣を身につけましょう。

中には睨み返す人がいますが、とんでもない心得違いです。相手を気遣う余裕はダンスを楽しむ上でとても大切です。
ミロンガで、特に混んでいる会場では、ステージタンゴで使用するガンチョ、サカーダ、ボレアーダ等、

他の方の迷惑になるようなステップは使いません。また、コルガーダ(前のオフバランス)も男性が急に後退するので危険です。
女性にとって、男性のガンチョは非常に怖いもので、蹴られて痛い思いをすれば

、一瞬にして楽しいはずのミロンガが苦痛に変わってしまいます。
また、男性のリードはボデーで行い、手での乱暴なリードは避けましょう

身体の力を抜いていつも優しい気持ちで踊ってください。
また、男性が女性に教えている風景を良く見かけますが、これはやめてください。

ミロンガはレッスン場ではありません。そして、教えている男性を見ると男性の方のテクニックに非があります。

初心者の方へ
誰にでも最初は初心者の時があったのです。初心者であることは恥ずかしいことではありません。
勇気を持ってミロンガに参加してください。
男性の場合は、知っている全てのステップを使おうとせず、「サリダ」だけでも良いですから、

一曲を踊り続けることが大切です。「サリダ」だけでは女性が退屈するだろうと思わないで下さい。
相手に苦痛を感じさせるような、リードが分かりにくい複雑なステップばかりを使うほうが、女性にとっては不快なことです。
初心者の女性の場合は、誘われたら「初心者ですが宜しくお願いします。」と、初心者であることを踊る前に相手に伝えましょう。

そうすれば、上手な男性ならば基本的なステップを選んで、分かりやすいリードをしながら踊ってくれます。このことは男性の初心者も同じです。
上手に踊れないからといって消極的になる必要はありません。1曲でも多く踊って、ダンスの楽しさを早く体感しましょう。

もし、知らない難しいステップをリードされて踊れなくても、それは男性に非があるので謝る必要はありません。

女性が美しく見えるのは、相手の男性が上手な証拠です。

リードで踊れないようなステップを選ぶ男性は、タンゴの最重要な基本的な精神を学んでからミロンガに出かけましょう。

誘い方
男性が女性を誘う場合、手を差し出して声をかけて誘いましょう。
ポケットに手を入れたまま顎で威張りながら誘うのはやめましょう。

また、同伴者が居る場合や、話が弾んでいる時などは、相手の方に断り、踊り終わったら相手の方にお礼を言いましょう。
踊り終わったらお互いにお礼を言って、男性は女性をもとの席までエスコートしましょう。
女性の方は申し込まれても、疲れていたり、踊りたくない時は断っても構いません。

けれど、その時の曲が終わるまでは、他の人と踊らないようにしましょう。

どんなに踊りたいと思っている男性が申し込んできても、先の人をお断りしましたので次の曲を踊って下さいと言って、一曲だけ待ってもらいましょう。

男性はとてもデリケートですから、配慮をお忘れなくお願いいたします。
男性は申し込んで断られても、凄まずにスマートに引き下がってください。
以上、とりあえず一般的なことを取り上げました。
ミロンガの楽しい雰囲気を壊さないように常識的に判断すれば、おのずと結論は出てくるでしょう。
マナーやエチケットに反するといって逐一指摘すれば、規制する範囲が広がり、かえって人間関係を損なうことになりかねません。

タンゴを楽しく踊るために、他人に迷惑や不快感を与えないように自覚すれば、マナーやエチケットは難しいものではないと思います。
ミロンガの格を決めるのは、そこにいらっっしゃるおひとりおひとりです。

 

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